クワッガとデクラークのいない1月

 

横浜はデクラークとクリエル。静岡はクワッガ・スミスと各チームの大黒柱が負傷で離脱。しかもクリエル以外はシーズンエンド濃厚という非常事態になりました。この2チームはプレーオフ圏内(4位)を争っていますし、いうまでもなく替えの利かない選手ばかりですから、はっきり言って大事です。

で、今節の両チームの結果はというと、

神戸 31-27 横浜
静岡 50-12 花園

となりました。
静岡は相手が花園だったこともあったのと、いつもは起用法で玉突き渋滞が発生するカテゴリーAの外国人選手がほぼフル出場で躍動し、クワッガ不在を感じさせませんでした。マネジメントがうまくいきましたね。
一方の横浜は、ベテラン新井を9番に起用しそこそこ機能はしていましたが、デクラークの厭らしさ/老獪さにはさすがに及ばず。神戸のアタックが機能していたとはいえ、デクラークがいれば・・・と思う場面も少なくありませんでした。

リーグワンのレギュラーシーズンは16試合で、まだ6試合が終わったばかり。ここからクロスボーダーマッチを挟んで3週間のブレイクに入りますが、序盤で結果の出ていないチームは立て直すチャンスではあるんですが、大物外国人の力をあてにしているメンバー構成のチームはそう簡単でもないような気がします。やはり、積み上げてきたカルチャーの強みこそがあってのシーズンだと思うのです。豊田を見ていればわかると思うのですが、アーロン・スミスやボーデン・バレットが入って強くなってますか?って話ですよ。

逆に大物外国人がチームのカルチャーとフィットしてくれる幸せな例もあります。モウンガとフリゼルのBL東京がそれです。フリゼルはFWの強いかつてのチームカルチャーの復権にぴったりですし、モウンガはこれまでチームになかった「ラインを動かす」要素を持ってきてくれました。

イングランド・プレミアリーグのバブルがはじけ、世界のクラブシーンはフランスが中心となりつつありますが、ことお金に関してはリーグワンも負けてないわけで、今後も大物外国人の来日が予想されます。しかし、大物だから誰でもいいという時代はもう終わっているのではないでしょうか。