フィロソフィーとリアリズムの狭間で

 

当たり前のことですが、このブログは、私個人の趣味嗜好と見識だけが綴られており、何の公共性もないことをあらためてご理解いただければと思います。
そのうえで言いますが、リーグワン、あんまり方向性がよくないです。

開幕節のDiv1の6試合は東京サンゴリアスv埼玉ワイルドナイツ以外はどこも接戦で、しかもサヨナラ勝ちが3試合と濃い内容ではありました。試合の強度も世界レベルで見ごたえある開幕節ではありました。
しかし、しかし、です。
埼玉以外のクラブは戦術や志向するラグビーがあまりにもつまらない。東京ベイ、横浜、豊田は特にです。では、どうどうつまらないのか?

昨今の世界のラグビーは23年W杯以降、「南アフリカとそれ以外」になってしまってることはこのブログを読む人ならわかると思いますが、その「究極のリアリズムのラグビー」の影響が、明らかにリーグワンに及んでいるということです。それはつまり、何が何でもまず勝つことがすべて、ということです。

もちろん、リーグ戦で勝たないと先がないプロ興行ですから、それはそれでいいのです。しかし、フィジカルコリジョンで圧倒して相手を疲弊させること、がお客さんの目にどう映るのかについてはどう考えているのでしょうか。勝ち負けを度外視しても面白いゲームをしろとは言いません。しかし、日本代表より数倍強い南アフリカと同じことをしていて先があるの?と思ってしまうのです。

チームのフィロソフィーが先か。目の前の勝利が先か。競技に関係なく歴史上ずっと苦悶してきた課題ですが、リーグワン各チームがどう臨むのか。期待していいのかな?

まずあてにならないリーグワンDiv1展望

もう週末に開幕です。

ベスト6

埼玉
BL東京
豊田
神戸
東京ベイ
横浜

大胆にも、東京Sが7位に沈んでプレーオフ出場を逃すという仮説を立てさせていただきました。
実は昨シーズンほど上位チームの差はないと思うのですが、東京Sはここ数シーズンで感じられた「頭打ち感」がいよいよ顕著で、正直言って、これといった上がり目が見えてこないのです。
HC人事で海外の大物を逃して、内部昇格にとどまったのがその象徴で、正直言って、なんで小野?
もちろん、埼玉、BL東京の2強に及ばなくとも、残り4チームとは接戦になるでしょうが、それでも、決め手に欠けるなと思います。マクマーンの復帰でケインが7番で固定できそうなのが救いかな。

注目はもちろん豊田。スティーヴ・ハンセンとイアン・フォスターの両巨頭体制で必勝の陣を敷いてきました。これで勝てなかったらいよいよ問題です。次期日本代表監督人事にも関わってきますし、いろんな意味でここは結果を出したい。
指導陣だけでなく、SO松田の加入はもちろん大きい。キックが使える松田なら、FWを前面に出したい豊田の志向とも合うでしょう。世界最優秀選手のデュトイの残留も好材料(いよいよ渡欧は諦めた?)。

入替戦行き

相模原or三重
浦安

浦安はギャップに慣れるまで時間かかると思います。手ごたえ感じ始めたころにシーズン終わりそう。相模原は中堅へのランクアップを図りたいシーズンなので、この順位に終わりたくなければ上位を喰うしかない。しかし、今の上位はそう簡単に負けないと思うのです。
三重は昨季後半から内容がよくなったので頑張れば10位もあるかな。

ハロプロ楽曲大賞2024

今年もこの季節がやってきました。

1位 灰toダイヤモンド/BEYOOOOONDS 3pt

これぞハロプロファンク。まさに保守本流の一丁目一番地。どんなに新しい音楽を取り込んでも、ハロープロジェクトにはこーゆー曲が無いとダメ。


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2位 アタシリズム/つばきファクトリー 2.5pt

オケがとにかくカッコいい、つばき屈指のフロアキラー。イントロからアウトロまで完璧すぎる、アイドルロックの理想形。


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3位 圧倒的LOVE/稲場愛香 2pt

稲場さんのソロデビューに相応しいどストレートのアイドルソングハロメン時代より歌い手のアイドル性が際立った。これまでのアップフロントに無い作曲陣の組み合わせも注目。


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4位 なんだかセンチメンタルな時の歌/モーニング娘。'24 1.5pt

やっぱり、モーニングのシングルはこうでないと。 ちっとも分かりにくくなんかないよ!


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5位 ちはやぶる/OCHA NORMA 1pt

オチャ、久々のヒット曲。グループのカラーにぴったりなアグレッシブさがよい。


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MV部門

1位 圧倒的LOVE/稲場愛香
2位 THANK YOU, HELLO GOOD BYE/アンジュルム
3位 ちはやぶる/OCHA NORMA


推しメン部門

後藤花
推しメンというよりも、その年の個人的MVPを決める感覚で選んでます。
今年は、その底知れぬポテンシャルを買って選びました。

 

ワースト楽曲部門 ※そんな賞ないです

初恋、花冷え/アンジュルム
あまりにも志が低すぎる。つばきのボツ曲かと思った。

力負けのジャパン、光明もあるけど課題は山積

こんな暑い中でラグビーやるのってどうなの?

PNC決勝
フィジー41-17ジャパン

前半を10-10で折り返して、シンビンで一人少ない時間帯に失点しなかったところまではよかったんですが、細かいミスが重なって最後まで主導権を握れずに最後は力負け。特に7点ビハインドの状況で相手22mラインまで入ってからのラインアウトミスで攻撃権を失ったのが大きかった。HO原田、LOディアンズと、今最も頼りになるメンバーでのミスだからこっちも心が折れた。

さて、カナダ、USA、サモアに3連勝してフィジーに負けてこの夏は終わったわけですが、藤原と李のHB団が成長したことはよかったです。特に李については、危機感からの成長がはっきり見られたのでこのまま伸びてほしい。FB起用の場合は矢崎とどうすみ分けるのかも注目ですね。

しかし、課題は山積です。特にディフェンスの組織化はようやく形が見えてきたレベルで、どう考えても攻め込まれるシチュエーションの多いジャパンにとっては死活問題。ダブル、トリプルでのファーストストップはできるようになってるけど、ちょっとでもパワーで勝る相手に食い込まれちゃうと、どうしてもフォールディングが遅れる。専門家ではないけど、もうちょっと前で止めたいのが本音。

アタックについてはツイタマ、ライリー、長田が安定してるだけに、HB団とCTB12の組み合わせをもっと考えたい。27年のことを考えたら藤原-李のHB団を固めてほしいけど、エディーのことだから来年は高本(東京S)や家村(静岡)を呼びそう。

ただ、こういう細かいことよりも、「結局エディーはどうしたいの?」が一番の課題かも。「超速ラグビー」は、この前も自分のスペースで話したけど、「ラックを制すればトライは獲れる」程度にしかディテールが見えてきてないし、キック関連の約束事も曖昧。秋のシリーズはブラックス筆頭に格上相手になるけど、もうちょっと整備した戦術の片鱗が見たいものです。大事なことなので二度言います。「で、エディーはどうしたいの?」

エディー政権、何もないけど大丈夫?

 

とほほ感の強いテストマッチでした。

イタリア42-14日本

アタックもディフェンスもすべてが力負け。2本のトライはBK陣の個人技みたいなものだから計算外とすると、全然何にもできてないゲームでした。特に気になったのは以下の2点。

・ディフェンスの組織化
・キックとそれにまつわるプレー/局面への対応

マオリとの2戦目で機能していたディフェンスが全然メタメタになっていたのが全く理解できなくて、同じコーチ同じチームでやっていて、ここまで出来に差があるのは何か理由があるのか知りたくなるわけですよ。選手によって理解度が違うのは仕方ないと思うけど、だったらそいつを出さないこと(できるまで出さない)もできるわけで、その辺はチーム事情もあるとはいえ、万全でない状態でテストマッチに臨むのはどうかと思うのです。

キックについては、専属コーチがいてもこれ?というのが正直な感想。テレビ解説の沢木が「まだ整備できてない」と断じていたけど、ぢゃあ、いつ整備されるの?蹴り返し役、キャッチ役、パントを取りに行く役、この辺を明確にできるだけでだいぶ違うと思うのですが、専門家的にはどうなのか知りたいです。

はっきり言って何もないという久々にダメなジャパンでしたが、PNC開幕でカナダ戦@現地とアメリカ戦@熊谷、決勝トーナメントが待っているわけです。フィジー以外は格下だけに、ここは全勝で終わってほしいのが本音。となると、メンバー編成も気になるなわけですが、この5試合で使えない選手は見極められたと思います。私はセレクターではないのですけど、以下の選手はコアメンバーとしてずっと残るかなと考えます。

原田
坂手
竹内
為房
ディアンズ
リーチ
コストリー
下川
山本
藤原
松田
長田
高橋
根塚
トゥア
ライリー
矢崎
山沢

今日だけの出来で言うのは可哀そうだとしても、桑野、小山、李、ナイカブラあたりは危ないと思った方がいい。特に李。蹴れない、プレッシャーに弱い、走れないではテストマッチの10番はさすがに厳しいと思う。HB団は意外と手薄になってきましたね・・・。

ということで、ラグビーはいったんお休み。パリ五輪は期待してないので、当ブログで触れることはなさそう。

ハロプロ楽曲大賞'24暫定版

とりあえず、現時点で選ぶ5曲です。

1位 灰toダイヤモンド/BEYOOOOONDS

2024年に、こんなストレートかつ新しい「ハロプロファンク」の派生系が誕生するとは思わなかった。圧倒的なクオリティの高さでたぶん、このまま年間1位。


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2位 アタシリズム/つばきファクトリー

最初はアンジュルムのボツ曲かと思ったw こーゆーストレートなアイドルロックがたまらく好きなんですよ。


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3位 圧倒的LØVE/稲場愛香

周囲にこの曲を聴いてる人が誰もいないんですが・・・。現役ハロメンでもかなわないほどの圧倒的なアイドル感。この路線で行くなら稲場さんのソロは大正解。


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4位 RED LINE/アンジュルム

莉佳子卒業で存在が希薄なってしまった曲ですが、これ、めちゃめちゃカッコよくないですか? アタックがとにかくリズミカルで、実にアンジュルムらしい一曲。


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5位 THANK YOU, HELLO GOOD BYE/アンジュルム

徹底的に泣かせに来た卓偉による莉佳子卒業ソング。いや、これいい曲なんですよね・・・。仕掛けたっぷりってわかってるのに泣いちゃう。


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このあとはモーニング、つばき、オチャが新曲決定でアンジュもかわむー卒業シングルが来ますね。今年はかなり活況。いいことです。

第2次エディージャパン、まずは課題を洗い出し

久々のテストマッチはやはりいいですね。

イングランド 52-17 日本

6NSのメインメンバーほぼ固定のイングランドに対し、ジャパンはほぼ総入れ替えに近い陣容で正直言って、勝利はほぼ絶望的。そんな状況での試合としては、さすがに取られすぎな気もしますが、いいところはそれなりに出せたかなと思います。

注目された総キャップ数がわずか3というFW第一列ははっきり言って合格。スクラムだけでなく、キャリーもピックもきちんと仕事してました(特に3番の竹内)。4と8が空気だったことは問題ですが、もう一人のLOのディアンズと7番に入ったコストリーは2027年のW杯に一番近い選手だなと思いました。コストリーについては、本当に日本に来てくれてありがとうとしか言いようがないです。ただ、リーチがいつまでも代表にいるわけないので、先々は考えないといけないところ。姫野、福井、タタフ、ボルテレあたりとどう組み合わせるかの試行錯誤は続くでしょう。

ちょっと気になったのはHB団。齋藤直人は入りはよかったんですが、途中から悪癖の空回りが目立ってしまいました。仕掛けるのはいいけど、誰もついてこない仕掛けは意味ないです(苦笑)。また、SO李は無難なプレーに終始していましたが、交代で入った松田が緩急をつけてリズムを作っていたのと比べると雲泥の差。もっと自分を出していいと思いました。

さて、エディーが大上段に構えた「超速ラグビー」ですが、その断片は見えたと思います。自分の印象で大雑把に言えば、「リーグみたいなアタック」。リーグラグビーはラックとブレイクダウンが無いのが特徴ですが、フィジカルで勝てない日本がラックとブレイクダウンを捨てるのは一応、理にはかなってます。FW一列のピックやキャリーが増えたのは、そーゆーことでしょう。

まあ、やはり課題は山積ですね。でも、初戦がイングランド戦でよかったのは、ここからの相手はそれ以下ということ。マオリは強いですが、戦術の精度が上がってくればいい試合にはなりそう。ジョージア、イタリア、カナダ、USAはマストウィンと考えれば、この3試合で課題を出し切ればいい形になっていくと思います。