日本選手権決勝 パナソニック30−21東芝

今季4度目の対戦で、当然パナソニックが全勝。

しかも3度目の対戦となったTLセミファイナルは55−15の大差。

戦前は当然、パナソニック有利の空気だったが、

東芝の効率の良いアタックがそんなムードを吹き飛ばす。

特に前半で2本もトライ(ゴールも)を獲ってるのは出色の出来で、

ペナルティとハーフ団のキックで敵陣に入り、

本数の少ないパスで大外のWTB11がトライを獲った1本目は見事だった。

DFでもパナソニックのアタックをよく研究していたと思う。

しかし、引き出しの数はパナソニックのほうが上。

ワールドクラスのハーフ団が東芝DFの弱い部分を狙いだすと、

組織力と連動性で勝るパナソニックがリードする。

リーチの超人的トライで追いすがるも、ゲーム終盤のPGが効いてノーサイド

トライ数とコンヴァージョン数は同じ「3」。PG3本の差がそのまま点差になっていて、

東芝の健闘は光るが、パナソニックが強かったという試合だった。

パナソニックのペナルティ数「3」も賞賛すべきだ。

ガチで世界レベルの指導を受けているパナソニックが2冠に輝いたのはいいこと。

NTTコムやキヤノンは相も変わらず選手の大量入れ替えを行っているが、

いくら選手を集めても、指導陣の頭の中身をどうにかしないと勝てないことに

いい加減気が付くべき。