民宿雪国

民宿雪国

怪物・樋口毅宏の(自分内では)2作目だが、

『さらば雑司ヶ谷』よりも、持ち前のユーモアが効いていると思う。

新潟の民宿を舞台に語られる暗黒物語と昭和史への「ちゃかし」はまさに怪作で、

この作家の並々ならぬ執念を感じる。