恋の話を、しようか (ガガガ文庫)

恋の話を、しようか (ガガガ文庫)

タイトルと表紙だけで買ったけど、大当たり。

予備校の同じクラスで補修をうけていた4人の高校生。

停電で補修がストップしたのをきっかけに初めて名乗りあい、

次第に中を深めていく。

皆それぞれにコンプレックスやプレッシャーを抱えながら

4人はうちとけていくが、当然待ち構えているのは恋愛という最も大きな壁。

いつまでもこんな風だったらいいなと思い始めていたある日、

4人の関係性は一気に変化する…。

ほんと、他愛もない高校生の恋愛だけしか書かれてないんだけど、

誰が誰を好きかが読めそうで読めなくて、一人の女の子の仕掛けたサプライズがこれまた感動的で

いい年して感動してしまった。

ただし、最後をぼかしたのは作家の逃げ。決着つけてこその恋愛だろうよ。