- 作者: 西炯子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/03/10
- メディア: コミック
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- 作者: 西炯子
- 出版社/メーカー: 小学館
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マンガ大賞のノミネート作で読んでないうちの一作。
仕事と都会、そして恋愛に疲れた30代半ばのOL・つぐみが
祖母の死をきっかけに田舎の祖母宅に移り住む。
しかし、そこにはかつて祖母とただならぬ関係にあった(と思われる)50代の大学教授・海江田という先客が。
こうして、行き方も性格も真逆の二人の奇妙な同居生活が始まるが…。
正直、1巻の3分の2まではかったるいのだが、
二人の距離感がグッと近くなってからが恋愛のスリリング感が増して面白い。
リアリストなくせに実は情熱的な海江田と
ロマンチストのくせにリアリストぶるつぐみのやり取りはまさに夫婦。
海江田のリアルな関西弁が妙に優しくてホっとする。
でも、このマンガはそんなありきたりの関係を描こうとしているのではない。
人間が持つ最大のエゴである「好き」という感情といやというほど向き合ってきた「大のおとな」が
人生最後とばかりに恋愛に落ちていく業の深さを描いているのだ。
一見蛇足に思える子供のエピソードは二人の関係性を描くのにとても大事な要素で、
あのエピソードがあってこその物語だと思う。
3巻でおしまいということだけどダラダラしないのはいいこと。
ぜひ男性読者の感想が聞きたい。