ダイナー

ダイナー

「運転手求む 報酬30万 ただし軽リスクあり」

バツイチでどん底のオオバカナコ(!)はこんな一文にひかれ闇の仕事に片足を突っ込むが

たどりついた先は謎のダイナー。

ここはマフィアに飼われた殺し屋だけが集う会員制の店で、

カナコの命は店長でシェフのボンベロ次第…。

血に飢えた奇人変人を前にカナコの運命やいかに?

命と食いものという最も人間に必要なものだけをやり取りする極めてシンプルな小説。

しかし味付けは血しぶきに硝煙ときてるから、たまらなく美味い(面白い)のだ。

出てくるハンバーガーが実に旨そうで、殺し屋たちはみなネジが飛んでる連中ばかり。

多分に悪趣味な小説ではあるが、ちょっと変わった小説が読みたい人にぜひ。