異能力者が集まる町、咲良田。

能力者は「管理局」の監視の元、一般市民に害が及ばないよう普通の市民として生活を送っている。

高校生の浅井ケイは起きた出来事をすべて記憶出来る能力を持ち、

「管理局」の元で不思議な事件の処理を任されていた。

ケイといつも一緒にいる物静かな少女・美空は世界を3日前の状態に戻す能力を持つが、

その能力はケイの命令でしか発動出来ない。

そんな二人に持ち込まれたのは死んだ飼い猫を生き返らせて欲しいという依頼で…。

SFと切ない青春という筒井康隆乙一のフォロワー丸出しなんだけど、これがいい。

だいたい、最初の1ページ目でこの本が面白いかどうか直感でわかるんだけど、

これはビビっと来た。

中2病丸出しってほどでもなく、セカイ系ともちょっと違う。

ケイの過去や美空との関係など明らかになっていない伏線がまだまだあるので、

2巻目はまず間違いないところ。

今後追いかけていく作家がまた増えたよ。