- 作者: 福井晴敏
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/02
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 45回
- この商品を含むブログ (43件) を見る
- 作者: 福井晴敏
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/02
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 8回
- この商品を含むブログ (43件) を見る
- 作者: 福井晴敏
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/02
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 13回
- この商品を含むブログ (38件) を見る
ようやく読了。
3年前に一度読んでるんだけど誰かに貸したまま帰ってこないので買いなおした。
防衛庁情報局(ダイス)という実在しない秘密部隊のメンバーだった入江と丹原。
女性兵士・堀部三佳を北朝鮮高官の孫として敵国に送り込みスパイとして活動させる
「オペレーションLP(リトル・プリンセス)」に従事するが、
作戦は撤回、女性兵士は証拠隠滅として始末される。
そのやり方に日本という国に憤った彼らを率いる山辺と入江は丹原だけを残して
国外へ逃亡。復讐を誓い、潜伏する。
そして彼らは「ローズダスト」を名乗るテロリストとして帰ってくる。
三佳のため、この国の“状況”を変えるために。
次々と発生する爆弾テロ。丹原は公安警察のはみ出し刑事・並河と事態の鎮圧に向うが…。
「人生をあきらめかけた中年」と「生きる兵器」の青年のコンビが
巨大な事件に立ち向かう、福井お得意のパターンは変わらずだが、
コンビの距離感で言えばこの作品が出色。
ただ、すべての遠因が結局女の取り合いにあるってのはちょっと…。
もちろん、それは大事なことだし、結局はそんなものなのはわかるんだけど、
もうちょっと他になかったのかな?ないか。ないから福井なんだもんね。
でも、アクションやパニックシーンの興奮度はさすがだし、
丹原・並河とローズダストの最後の戦いはそりゃあ、凄惨なんてもんじゃない。
攻撃ヘリのバルカン砲で昔の同僚をこなごなにするシーンまであるんだから。
言いたいこともありますが面白さは保証します。
福井作品は全部読んでるけど、「川の深さは」に次いで好きな作品。
ちなみに一番ダメなのは「終戦のローレライ」。
次はまたちょっと長いの読みます。初挑戦の作家なので楽しみ。