荒野

荒野

恋愛小説家の娘、荒野を主人公に、どこにでもいる十代の悩みと成長を描く青春恋愛小説。

継母の蓉子、その連れ子の裕弥らサブキャラの造形が素晴らしく、

「周囲によって生かされている十代だけども、いろいろあるんだよ」という閉塞感と開き直りが

少女の目線から外れることなく描かれている。

1、2章はファミ通文庫で発行され、こちらは3章を加えた完全バージョン。

ファミ通文庫のミギーのイラストがぴったりだっただけに、あっちのほうが出来がいいと思うのは俺だけ?

このコーナーで紹介する本の中ではめずらしく、女性向けの作品。

男が読んでも面白くないと思う。