上野オークラでピンク映画2本を鑑賞。

一本目は「悶絶ふたまた 流れ出る愛液」(坂本礼)。

OL(夏目今日子)とプー(?)が同棲しながら出来たとか浮気してどうのこうのとか、

もう先が長くない母親と親戚に彼女を紹介するとか本当にどうでもいい話が延々と続く映画。

これがもちろん面白いわけがなく、苦痛としかいえない70分だった。★。

それにしても佐野和宏は老けたなぁ。かっこいいけど。

二本目は「欲情ヒッチハイク 求めた人妻」(竹洞哲也)。

夫の浮気にキレて実家に帰ろうとヒッチハイクをしている主婦・幸美(またも夏目今日子。どこがいいんだろう?)が

途中で合流した娘(華沢レモン)と一緒に元の彼氏が経営する民宿に転がり込んで…という

「失われたあのころ」を取り戻そうとする物語。

いくつもの「もし…」を内心問いながら口にしない30前後の女を演じた夏目の映画のはずだが、

よかったのは元の彼氏の役者で、

「自分の事はおいといても他人にやさしい」という好人物を肩肘張らずに演じていて、

映画をぐっと締めていた。

で、お約束のごとく最後は寝ちゃうんだけど、

このストーリーの流れから言ったら寝ないほうがよかった。

寝るためには相当の説得力が必要なんだけど、これではちょっと甘い。

ピンク映画である前に「映画」なのだから…。しかも、この濡れ場が妙に生々しくて逆に失敗している。

この濡れ場は初めての恋人同士が10年ぶりのそして最後のセックスをするわけだから

徹底的に美しく撮るべきだろう。

全体はいい出来なんだけど、半点減点して、★★★☆。